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ジャパンレールパス利用資格改定のニュースのはなし

海外に長く住んでいると、母国への里帰り旅行でも意外と不自由になったりするものですよね。日本の携帯電話はないですし、保険も居住先の国のものですし、泊まるところを提供してくれる親戚や知り合いが居ればいいですが、外国人同様ホテルなどに滞在するしかない場合もあるかと思います。

 

短期間で多くの人に会ったり、いろんな場所を訪れてみたいけど、交通費は馬鹿にできませんよね。日本は特に、乗車する距離や、乗車のたびに結構な料金が発生するので、遠くに行きたい人や、乗ったり降りたりたくさんしたい人には、できれば定額の周遊券がありがたいです。

 

そんな周遊パスが、あったのです!

 

ジャパンレールパスといいまして、“有効期間内にJRグループ全線(新幹線(「のぞみ」号・「みずほ」号(ともに自由席を含む)を除く)、特急列車、急行列車、快速列車、普通列車及びBRT)・JRバス会社のローカル線(JR北海道バス、JRバス東北、JRバス関東、JR東海バス、西日本JRバス、中国JRバス、JR四国バス、JR九州バス)・JR西日本宮島フェリーで利用することができる周遊券。”です。(JR)

そんなお得なパスが、去年の暮れに、廃止されると発表され、海外在住の日本人にとってはすごく残念なお知らせだと思っていたところでした。「日本出張時はいつもジャパンレールパスを使っていたのに…」というビジネスマンも多かったです。ネット上では在外日本人による講義署名運動なども立ち上がり、みんなで再販を待ち望んでいたところ…このたび、利用資格改定をもって復活することがわかりました

 

2017年6月から、期間限定ではありますが、特例として在留期間10年以上の海外在住者に販売を再開するそうです。完全復活とまではいきませんでしたが、やりましたね~!

 

利用資格の有無の確認のために必要な書類は、5月下旬に「ジャパン・レール・パス」のウェブサイトで案内される予定ですが、現時点でわかっているのは、日本のパスポート、あるいは、海外在住10年以上を確認できるもので、在外公館で取得した書類があれば、利用対象者として引換証を購入することができるということです。

 

「居住国に永住権を持っている人」や、「日本国外に居住する外国人と結婚している場合」の日本国籍所有者でも海外在住10年未満の方はこの3月を持って引換証販売は終了してしまったので、今回の改定対象条件には当てはまりません。それは少し残念ではありますが…

 

それでも改定の理由としては、永住権を確認するための方法が国によって異なることによる、不公平さを無くすため、というのが、JR西日本広報部の説明でした。

 

資格の確認方法が唯一の問題なのであれば、ぜひ制度整備を進めて、対象範囲を広げてほしいですね。日本の観光業にとっても経済的効果を期待できますし、日本に家族や友達が居る人も多いですから、やっぱり母国日本と居住国の間を行ったり来たりしやすくなって欲しいと願うのは自然なことですものね。更なる改定のニュースを期待しましょう!

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